二世帯住宅のメリット、デメリット
二世帯住宅のメリット
●精神的メリット
ご主人の出張が多い家庭や、病気がちの子供を抱える家庭において、精神的な支えが大きいと言えます。また、親世帯にとって、孫と一緒に暮らすことは、成長を見ることができたり、子世帯から刺激を受けることにもなり、暮らしに張り合いが生まれます。
●経済的メリット
建築費、税金、生活費用等、両世帯が住むことによる経済的メリットは大きいものがあります。
社会情勢的にも、増税、物価上昇、不景気による世帯収入の減少などの要因が考えられます。
高齢者夫婦世帯(2人)の1ヶ月の消費支出は、約25万円。夫婦と子供世帯(4人)の1ヶ月の消費支出は、約35万円。それぞれ別に暮らしている世帯を合算すると約60万円。
一方、二世帯住宅では、1ヶ月の消費支出は、約45万円程度とも言われています。
●時間的メリット
共働きの夫婦にとって、子供だけに留守番をさせるのは心配事の一つ。
そんなとき、親世帯の協力があれば安心です。
お互いに助け合うことで、心と時間にゆとりが生まれ、仕事や趣味などの時間にあてることができます。
●これからは、“在宅介護”の時代に
まもなく4人に1人が高齢者の時代。それは、要介護高齢者の爆発的増加を意味します。
介護施設、介護職員の絶対的不足により、必然的に、“介護が必要になっても住み続けられる住まい”が求められます。
二世帯住宅のデメリット
「実家にいた頃はイザコザやけんかの連続だったのに、家を出てから親との関係がとても良くなった。」という話、経験ありませんか?
物理的な距離が、精神的な距離にもなり、親子が互いに大人としての礼儀をもって接し合えるようになったのです。
しかし、この逆のことが「二世帯住宅」における「同居」では起こりえます。
つまり「親と子の距離感の欠如」こそが、「二世帯住宅」のデメリットの本質です。
例えば、深夜に及ぶ仕事と体力の調整のために、子世帯が起床時間を遅らせていることが、親世帯からは「だらしない朝寝坊」と取られてしまう。
親世帯がモノを大事にする気持ちで古い家具や壊れた家電を捨てられないことを子世帯は「整理整頓がルーズ」だと感じてしまう。
「生活パターン」や「生活の癖」は、別々に暮らしていれば表に出ることも問題になることもありません。
しかし「二世帯住宅」での「同居」が開始され、互いの物理的・精神的距離がいっきに縮まることで、相手の「生活パターン」や「生活の癖」が自分の生活領域に「侵入」してくるかのような危機感をお互いに抱いてしまいがちです。
このような状況を避けるためにも、ポイントになるのは、「親と子の距離感」。
親は子を大人になっても子供扱いしがち。
子も親に甘えてしまいやすいもの。
自分たちが冷静に「精神的距離」を保ち続ける自信がない場合は、建物の広さなどの制約はありますが、できるだけ住まいの中に「物理的距離」を設けることが、問題を少なく抑える秘訣です。



